「エシカルライフとエシカルインテリア」
こんにちは。
インテリアコーディネーターのつやまあけみです。
3月になりました。
3月は「花見月」という別の呼び名があるそうです。
桜が満開になって、美しさを競う季節です。
ご近所河津桜がキレイに咲いていました。今年も桜を楽しめたことが心からありがたいと思いました。
さて、最近、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんの本「グレタたったひとりのストライキ」を読みました。著者はお母さんのマレーナさん。
ストライキを始めたきっかけや、グレタさんが感じたことなど、生活などが詳細に書かれていました。
ニューヨークで開催された「国連気候アクション・サミット2019」でのグレタさんのスピーチを聴いた時私は衝撃を受けました。
そして、16歳の少女が語る力強い言葉に引き付けられて何度も繰り返しスピーチの動画を見てしまったほどです。
気候変動が激しくなってきていることの理由に「長年の人間の自分勝手な暮らしぶり」があげられています。
そのツケが今になって環境破壊や気候変動につながっているのです。
桜の花を愛でることができる平和な今だからこそ、その生活を維持できるようひとりひとりが環境に配慮するときに来ているのではないかと感じています。
2020年、これからはインテリアも環境に配慮した製品が求められる時代になって来ています。
欧米では、環境や社会的影響を考慮した商品を使おうとする「エシカル消費」が急速に広がっていますし、私もサステナビリティ(持続可能性)な社会や、そういった製品についてよく学び、理解し、ご提案していきたいと思います。
・「エシカル消費とは?」
環境に配慮した生活、そのために地球や社会に貢献する買い物のことを「エシカル消費」と呼んでいます。
イメージしやすいところで言うと、
・「フェアトレード」
・「オーガニック」
・「地産地消」
・「チャレンジドの方々の支援になるもの」
・「エコ(リサイクルやリユースなど)」
・「応援消費(復興支援)」
などをに関連した商品を買うことが『エシカル消費』です。
『だれが・どこで・なにから・どのようにして作った製品か』
を意識して買い物をすることが大事なんですね。
・「エシカル」ってどんな意味?
エシカルは直訳すると「倫理的な」「道徳的な」という意味になります。
要するに、法律で決められているわけではないけれど、
地球にやさしく、環境を壊さず、社会貢献もできるなら、「こっちの方が良いよね~」と
私たちが本来持っている良心から発生した、模範的な暮らしぶりのことを指すのかな・・・と解釈しています。
そう言った気持ちの上で毎日の生活を送っていくことが「エシカルライフ」なんだと思います。
何も特別なことではなく、ちょっとした心がけで楽しく取り入れていくことができればいいのかなと思います。
さて、そうなると「エシカルなインテリア」はどんな感じになるでしょうか。
私の個人的な解釈になりますが、「こんな感じがエシカルなインテリアにつながるかなぁ~」と思ったことを書いてみます。
・「フェアトレード」
日本の某大型店の家具は、お手頃価格なのでとても人気があります。
お手頃価格にはそれなりの理由があって、国内で生産されていることは少なく、
安い人件費でモノ作りができる海外で生産されています。
同じ労働時間でも、国内と海外では払われる賃金が異なります。
生産者の暮らしが守られるような製造の仕組みを作りちゃんと稼働しているメーカーの家具、
インテリア雑貨、建築資材などを選ぶことが重要です。
安い商品には理由があり、高い商品にも理由があるのです。
・「オーガニック」
オーガニックとは〈有機の〉という意味で,通常は農薬や化学肥料を使わず有機肥料によって生産された農産物のことです。
インテリアの中でオーガニック商品と言えば、
カーテンやクッション、ベッドリネン類、タオルなど布製品に使われている素材がオーガニックであることが重要です。
・「地産地消」
インテリアでの地産地消は、例えば、日本国内で家具の産地とされている、
福岡・大川家具
北海道・旭川家具
岐阜・飛騨家具
は有名な産地です。
その他には
広島・府中家具
静岡・静岡家具
徳島・徳島家具
といったところがあります。
なるべく、日本国内の製品に目を向けてインテリアプランをし、購入に結びつけて行けたら良いのでは・・・と思います。
・「チャレンジドの方々の支援になるもの」
・「エコ(リサイクルやリユースなど)」
この二つはうまく重なることができたら素敵だな~と常々思っていることです。
例えば廃材を利用した家具づくりをする。
マイクロプラスチックを利用したアクセサリー作りをする。
ペットボトルの繊維からTシャツを作る。
ペットボトルの繊維はすでにカーテンメーカーなども開発をしていて、これからもっと活用されていくのではないかと期待しています。
環境に配慮した商品を作って販売をして、社会へお返しする。
そんな循環ができる方法を考えられたらいいな・・・と思います。
・「応援消費(復興支援)」
東日本大震災や昨年の台風による大きな被害など、未だいつもの生活に戻れていない方が多く存在しています。
インテリアに関わる全ての事柄で「応援消費」が進むよう心掛けてご提案をしていきたいと思います。
海に近い町で暮らしているので、海岸に打ち上げられる「プラスチック」をみつけるとなるべく拾って帰るようにしているのですが、すぐに持参した袋がいっぱいになってしまいます。
これから長い時間生活をしていく子供たちや子孫のためにも、小さなことから一つずつ、エシカルな暮らしをはじめてみたいと思います。
エシカルな暮らしをすることで参加できるSDGs 17 の目標です。